DNSからはじめる情報セキュリティ
現在、一番よく使われる情報機器は間違いなくスマートフォンです。
多くの人は便利な道具として特に意識をせずにスマートフォンを使っています。
しかし、中にはウイルス感染や情報漏洩を恐れて、自分のスマートフォンのセキュリティに不安を抱いている人もいるかもしれません。
そうした漠然とした不安を抱いている方に、今回はセキュアDNSという仕組みを紹介します。
この仕組みは多くの場合無料で、わずかな操作で設定できます。
セキュアDNSはDNSと呼ばれるインターネット上の住所録にあたる機能を使ったサービスであり、インターネットに接続する誰もが利用できます。
基本的にみなさんがDNSを意識することはめったにありませんが、みなさんのスマートフォンにインストールされたアプリはDNSを使ってWebサイトの名前(googleとか、amazonとか)からインターネット上の住所(IPアドレスといいます)を調べます。たとえそのアプリが悪意を持ったものでも例外ではありません。
悪意を持ったアプリは多くの場合あなたのスマートフォンと悪意のあるWebサイトを接続し、情報を破壊したり、抜き取ったりします。場合によってはそれがきっかけで大きなトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
しかし、みなさんがご自身のスマートフォンにセキュアDNSの設定をしていたとしたら、悪意のあるアプリの活動を大幅に制限できます。
セキュアDNSは膨大な量の悪意のあるWebサイトの一覧を持っています。そして、セキュアDNSは、たとえWebサイトの名前を聞かれても、それが悪意のあるWebサイトの一覧にある限り決して住所を答えることはありません。
つまりセキュアDNSの設定をすることにより、あなたのスマートフォンが悪意のあるWebサイトに接続するリスクを大幅に削減できるのです。これは、あなたのスマートフォンのセキュリティが大きく向上したことを意味します。
皆様の中で、自分もやってみたいと思われた方はぜひ以下の手順を試してみてください。
1.設定からwi-fiを選択します。
2.チェックの付いているレコードの!マークを選択します。
3.DNSを構成の自動(もしくは手動)を選択します。
4.手動を選択し、DNSレコードに下記の2つのIPアドレスを追加します。
以上で設定は完了です。
208.67.222.222
208.67.220.220
5.悪意のあるウェブサイトにアクセスしようとすると、警告画面に差し替えられます。
OpenDNSのwebサイトは以下です。